オープニング
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川の水。プールの水。雨水。見た目はどれも透明(とうめい)ですが、あるものをたらすと…ちがう色に。これはいったいどういうわけでしょう。
scene 01色の変化で液体の性質を知る
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水の色をかえたのは、BTB溶液(ようえき)。色の変化(へんか)で液体の性質(せいしつ)を教えてくれます。たとえば、炭酸水(たんさんすい)に入れると黄色にかわります。これは、酸性(さんせい)。スーッとする虫さされの薬は、青色になりました。アルカリ性です。食塩水(しょくえんすい)は、緑色に。中性です。酸性、中性、アルカリ性。3つの色が、3つの性質をしめしています。黄色がこいほど酸性の度合いが強く、青がこいほどアルカリ性の度合いが強い。そのあいだが中性です。
scene 02身のまわりのものはどの色になる?
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身のまわりのものがどの色になるか、調べてみましょう。レモンは? リンゴジュースは? ジンジャーエールは? どれも黄色、酸性(さんせい)でした。排水(はいすい)パイプ用洗剤(せんざい)は、青。ニンジンのゆで汁(じる)は、緑。アルカリ性と中性です。ほかのものの結果(けっか)は…。レモンや酢(す)は酸性の度合いが強い。いちばん強いのは、梅(うめ)ぼしの汁(しる)でした。アルカリ性は、洗剤など、よごれを落とすものが多いようです。
scene 03見た目は同じ透明な水でも
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では、見た目はどれも同じ透明(とうめい)な水も、BTB溶液(ようえき)をたらせば性質(せいしつ)のちがいがあらわれるのでは? そこで海、川、水道水、ミネラルウォーター、わき水、池、雨、いろいろな水を集めてきました。BTB溶液をたらすと…。それぞれちがう色になりました。酸性(さんせい)・中性・アルカリ性の表に当てはめてみましょう。
scene 04水にもさまざまな性質がある
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海と川は、青。水道水は、うすい青。水槽(すいそう)の水は、少し酸性。雨は黄色、酸性です。酸性から中性、アルカリ性。水にもさまざまな性質があるんですね。
scene 05大気中の二酸化炭素と海
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ちなみに雨は、大気中の二酸化炭素(にさんかたんそ)がとけているから酸性(さんせい)なのです。海は、炭酸カルシウムなどの成分(せいぶん)がとけているからアルカリ性。でももし、今よりもたくさんの二酸化炭素が海にとけこむと、アルカリ性から中性に近づき、サンゴや貝などが成長しにくくなります。ちょっとした水の性質(せいしつ)の変化(へんか)が、生き物たちの環境(かんきょう)にも影響(えいきょう)をあたえるのです。それはどんな水? 透明(とうめい)な水の裏(うら)がわに、見えなかった世界がある…。